SBI日本高配当株式ファンドを徹底解説

安定配当を狙うなら注目の1本

日本株の高配当ファンドが好調な中でも、注目を集めているのが 「SBI日本高配当株式（分配）」 です。
この記事では、最新の月次レポート（2025年8月）をもとに、分配金や利回り、構成銘柄、そして注意点となる「タコ足分配」まで詳しく解説します。

✅ SBI日本高配当株式分配金利回り

2025年8月末時点での 分配金利回りはおよそ 3.3〜3.5％。
TOPIX連動型インデックス（約1.8％）と比べても高水準です。

ここ半年は日本株のバリュー株が買われ、株価上昇とともに利回りも安定的に維持されています。
「安定したインカムを得ながら国内株の成長にも乗りたい」という投資家には魅力的な選択肢です。

2025年はここまで

累計では 790円（2024年以降） を分配しています。
※月次レポートより【2025年8月時点】

長期でみると、株価上昇に伴って分配額も安定しており、「配当を再投資して複利を効かせたい」という方にも向いています。

このファンドは 年4回分配型（3月・6月・9月・12月）。

日本株の多くが年1〜2回の配当であることを考えると、四半期ごとの分配はキャッシュフローを重視する投資家に安心感を与えます。

タコ足配当とは、ファンドが本来の投資利益ではなく、元本の一部を取り崩して分配金を支払うことを指します。

これが続くと、資産を削っているだけなので、長期的には基準価額（ファンドの価格）が下がり、投資効率が悪化します。

SBI日本高配当株式は、2025年8月時点では 利益からの分配が中心で、タコ足は限定的。
ただし、相場が下落局面に入ると分配を維持するためにタコ足が増える可能性があるため、今後も月次レポートで確認を続ける必要があります。

✅ポイント
分配金の高さだけでなく、その「原資」が利益なのか、元本なのかを見極めることが大切です。

上位組入銘柄（2025年8月末時点）：

金融・商社・保険・インフラなど、景気に左右されにくい成熟企業が中心です。
安定した配当を長期にわたって支える企業群が選ばれている点が、このファンドの安心感につながります。

投資家は「安定インカムを重視するか」「成長の複利を狙うか」で選び方が変わります。
SBI日本高配当株式は、安定配当を得ながら日本市場の成長にも乗りたい投資家向けのファンドと言えます。